みなさん、こんにちは!子供のための英語環境アドバイザー kaoriです。
本日も前回に引き続き「外からみた日本、私の実体験」の第二弾です。
今日ご紹介するのは、ポルトガルの公共交通機関について。
特に電車についての思い出話です。
日本で言うとJRのような存在である、ポルトガルの国鉄CP。
私が住んでいたAMADORAという市も、CPでリスボンと直結しています。
自動車を持っていない市民の通勤や、学生が大学などに通う交通手段として利用されており、朝晩とても混雑しています。
さて、私が初めて独りで電車に乗ったときのビックリな衝撃、それは『駅には改札がない!』と、いうことです。チェックする駅員さんもどうやらいません。
「まさか!?」とお思いでしょうが本当です。(もちろん他のラインと接続している主要駅や、地下鉄などと直結しているような大き目の駅は駅員さんやインフォメーションもしっかりしていますけれど。)
切符を購入する自動販売機はあるのですが、さて、それを購入した後に電車に乗り込むまでの間、それを証明する人も機械もないのです。
『えっ!?私、切符買ったんだけど、誰か見て見て!こんなんじゃただ乗りしちゃうよ』そんな不思議な心境に…。時間帯にも寄るのですが、駅員さんはちゃんと電車の中で切符をチェックに来ることもあります。(やってこない事の方が断然多いのですが。)もしくはリスボン発の電車の場合は、電車のホームに行く間のエスカレーター乗り口付近でちゃんとチェックしていることもあります。
これもまた、どういう決まりがあるのか、はたまた決りなどないのか、時間帯や曜日によってという規則性は未だに発見できていません。
(これは2007年時点のお話なので、もしかしたら2013年の今はもう既に自動改札が設置されている可能性もありますね。)
そして、次の不思議は、駅の表示と停車駅の案内。私が日々利用していた駅は、駅のホームの壁のタイルにデカデカと駅名が書かれています。しかしながら、日本の駅でよく見るこんな表示、当然ありません。
『○○駅 → ○○駅 → ○○駅』
( 前の駅 → 今止まってる駅 → 次の駅 )
さらには車内のガラス窓には外から見えないようにシートが張ってあるものですから、外の様子を見るのも難しいのです。
そして今どこにいるとか、次はどこだとかという車内アナウンスも流れません。
そんな状況で私が活用しているのはなんと、窓のシートのスキマから見える風景を覚えること。「あ、あのビルが見えたから、私が降りる駅は次だな」なんて風に。
さもなければ全く別の駅で下車していまい兼ねません。
駅構内や車内での音声案内や標識がとっても親切な日本。
バスに乗っても電車に乗っても必ず親切なアナウンスと表示、時に観光地などに行くと英語で案内していることもありますよね。
ここ、ポルトガルにおいては『すべてが自己責任』。
降り損ねたらそれはあなたの責任。
駅を探し当てられなかったら、自分の責任。分からなかったら人に聞きなさい。目的の駅を乗り過ごして、追加料金か、もしくはそれをわざとやったのではないかとCPに罰金を取られたとしても『知らなかった』では済まされないのです。そんなお国柄を示しているかのような国鉄CP。なんて、ちょっと脅しの効いた文章になっちゃいましたが、ポルトガルの旅には電車を使うのが私としてはオススメです。
ポルトガルの風景や家並み、真っ青な空を眺めながら独特の雰囲気を味わうのにもってこいの交通機関だと思うからです。
もし機会があれば一生のうちに一度くらい、ポルトガルに旅をしてみませんか?
今までの価値観と常識をひっくり返して人生を見つめ直す事の出来る、心からおすすめできる場所ですヨ^^
今日のヒトコト 日本は何でもかんでも丁寧親切。
自分が必要としている以上の情報量が、黙っていてもどんどん目から耳から入ってくる仕組みが出来上がっています。でもそれって便利だけど、私たちをどんどん甘やかし「自分で考え」「自分で選び」「自分で行動する」意欲をそいでいたりしないのかな?
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