こんにちは!子どものための英語環境アドバイザー kaoriです。
今日は、前回に引き続き子供が言語を習得するのに、脳がどうやって働くのかについて、ちょっと難しい話です。
子どもの早期英語教育について、私がインターネットで様々な検索をしていた際に見つけた興味深い記事です。
あなたは「英語脳」って存在すると思いますか?
「英語脳」は努力で作れるって思いますか?それとも、成人した日本人には英語脳を作ることはできないって思いますか?
いろんな疑問が出てくるとは思いますが、まずは一緒に記事の内容を見てみましょう。
英語脳について。英語脳は創ることができるのか?
今回ご紹介する英語脳についての記事はこちらです。
クリックするとリンク先に飛びます。
英語脳を創ることはできるのでしょうか?
児童期の子供たちに英語を学ばせることにはどんなメリットがあるのでしょう?
記事の内容を簡単に3行で説明すると、
- 一歳までに英語の音を聞かせましょう。
- 遅くとも十歳までに英語を聞かせて発音させましょう。
- そして「英語を聞くこと、英語学習」を継続しましょう。
ということです。
英語脳は創ることができる!というのが結論です。
脳の働きについて
脳には、言語認識のために働く「二つの部分」があるといいます。
それはウェルニッケ野 と ブローカ野と呼ばれています。
ブローカ野 は 「話すこと」
ウェルニッケ野 は 「話し言葉を理解すること」を司っています。
これが私たちの脳の働きなのだそうです。
「言葉を話すこと」と「言葉を理解する」脳の部位は、図からお分かりのように二つにわかれています。
そして、私がとても興味深いと感じた点は、
英語の音・日本語の音日本語の音と英語の音には共通の音がない。
日本語の音・・・125~1500 hz
英語の音・・・・2000~12000 hz
という、この結果です。
普段私たちが聞き慣れている日本語と英語は、重なる部分がないんですね。
そりゃあ、 私たちが中高生で初めて英語に触れ、
聞き慣れない音を聞き取り発音し、
学習していくのが非常に難しいと感じるわけです。
私たち日本人にとって、「英語」の音が耳慣れない音であることがわかったところで、
それでは、他の言語も見てみましょうか。
ロシア語••••••• 125~10000Hz
ドイツ語••••••• 125~3000Hz
イタリア語••••••• 2000~4000Hz
フランス語••••••• 1000~2000Hz
スペイン語••••••• 125~500Hz
音の幅がずば抜けて広いのは、ロシア語ですね。
他の言語と比べても抜群に大きな差がついていて、驚きの数値です!
私にとっては、どうしても聞き取れないドイツ語。
ですが、それでもドイツ語と日本語とかさなる部分が大きいのは不思議な発見でした。
さらに、スペイン語の幅がこんなに狭いということに驚きました。
イタリア語、スペイン語はどちらの言語も「ラテン語語源」にもかかわらず、二つを比較すると数値には大きな開きがあるのも興味深いですね。
なぜこの違いが生まれたのだろう?
これらの結果を見て感じたのは、各言語のネイティブスピーカーがどの言語(外国語)を学ぶのが難しいのか、逆に、どの言語が学びやすいのかにも、それぞれ違いがあるんだろうということ。
例えば、日本人が 英語を学ぶのとスペイン語を学ぶのはどっちが難しくてどっちが易しいのか?
または、イタリア人が英語を学ぶのと日本語を学ぶのはどっちが難しくてどっちが優しいのか?
このように、母語と学ぶ外国語の関係性によって、難易度や学びやすさはシンプルに分析し切れないでしょう。
それでは、英語話者にとって どの言語を学ぶのが難しいとされているのか?
英語話者、英語を母語とする人が、世界各国の各言語を学ぶケースを比較して一覧にまとめてあるとても興味深い情報をこちらにシェアします。
こちらのサイトをご覧ください。(別ウィンドウで外部サイトが開きます。)
英語ネイティブスピーカーが各言語を学ぶ際の難易度を示しています。
ここには「英語スピーカーにとって日本語を学ぶのは非常に難しい」ということが書かれていますね。
日本語は英語話者にとって、ひらがなカタカナ漢字という全くシステムの違う表記方法があるのが大きなハードルになっているようです。
それに加え、日本語と英語の音には重なる部分がない、共通する音がないというのも難易度を高めているのではないだろうか?と 私は思います。
それでは次に、こちらの驚きの研究結果を御覧ください。
バイリンガルの人の脳の働きとモノリンガルの人の脳の働きの違い
(以下、引用)
■英語と日本語の脳の認識の違い
英会話のまったく出来ない東大生とバイリンガルの大学生の実験では、脳の英語を理解する場所に大きな違いが出た。
東大生は英語も日本語も脳の同じ場所で理解しているのだが、
バイリンガルの大学生はそれぞれの言語を認識する脳の場所がまったく異なるのである。
つまり、バイリンガルの大学生には英語を理解する脳の回路が存在していることになる。
(引用ここまで)
脳の働きという研究の結果、日本語を母国語とする大学生とバイリンガル大学生は「脳の作りがちがう!」ということが分かったのです。
英会話のできない、かつ東大生に実験に参加してもらったのは、おそらく日本の大学生の中でも「優秀」で「地頭が良い」学生に協力してもらったのだと私は解釈しています。
実験の結果、バイリンガル脳、(あるいはマルチリンガル脳)というのが存在するのだそうです。
多くの日本人がそうであるように、中学校に入ってから英語を勉強してきた私たちは、
要するに英語脳じゃなく、日本語を理解する部分で英語も理解しているのです。
確かに、日本語が話される授業で、単語の丸暗記、文法の勉強、リーディング、ライティング、リスニングなど、詰め込みの英語学習を6年あるいはそれ以上やってきた私たち日本人。
この学習方法ではどうやったって英語脳にはならない訳ですよね(トホホ)
そして、是非我が息子たちにも試したいのは、
子供が小さい頃にオーケストラを聴かせるということです。
オーケストラのヘルツが英語に似ているのだそうです。
生のオーケストラのコンサートに行くのは少々ハードルが高いですが、
YouTubeやオンラインラジオなら気軽に生活に取り入れられますよね。
まとめと感想
この記事を読んで、非常に面白い発見がありました。
我々日本人の多くが、ある程度成長した段階で外国語の学習を始めます。
私たち親の世代は中学1年からでしたね。
(現在は小学校から英語教育が導入されていますが。)
英語脳でない人の脳は、「日本語」を理解する部分を使って「英語」も理解しようとするんですね。
英語を聞いた時に まずは日本語で一語一句訳そうとしてしまうのが、まさに両言語、脳の同じ部分を使っているという現れです。
英語脳を作るには、やはり根気よく継続し、脳の中の英語の回路を強く太くする必要があるんだそうです。
一度、英語の音を認識するこの「シナプス=パイプ」を太くして完成すれば一生消えません!
「努力さえすれば、30歳でも40歳でも英語脳は創ることができる」と締めくくっているこちらの記事。
「英語を学びたい!」と真剣に思い立った時が最適なタイミング。
お子さんだけでなく、ママもパパも、はたまたじいじもばあばも、いつでも英語をスタートできて、いつでも英語脳を作ることができるんですね。
ものすごく大きな勇気とパワーいただきました!
今日は、英語脳のお話でした。
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コメント
コメント一覧 (7件)
カジュアルレイシコンシェルジュ未来予言社代表・美女会代表・中古車販売会社 愛のメッセンジャー何にも専務です。判りやすい説明とても参考になりました。小1の孫は遊びに空手に水泳に夢中なので、今月一歳になる孫にご指導のと通り息子夫婦に話してみますね。これからも、ブログでお逢いしましょう。
>愛のメッセンジャー何にも専務 さん
コメントありがとうございました!そうですか、お孫さんが小学校一年生なのですね。これからの成長が楽しみですね。
いろんな事を吸収できる子供の時期に、将来より多くのチャンスをつかめるような準備をご家族がしてあげる事は、
後々何ものにも代え難い財産になると思います。
[…] 楽しみ方もありますね。 心が落ち着きます。 ※オーケストラと英語学習(英語脳作り)の関連性についても以前チラッと紹介しました。 お話読み聞かせの場面では、音楽、ロールプレ […]
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