はじめに
あなたはなぜ、家事も育児も大忙しい毎日の中、わざわざ英語育児をしようとお思いになったのでしょうか?
日本に生まれ、日本で育っていくならば、英語が話せなくても、十分問題なく生活していけますよね。
さらには、高校や大学を出て、例え英語ができなくても問題なく就ける仕事ははっきり言って沢山あります。
買い物に行っても遊びに行っても仕事をしていても、英語を使う場面はほとんどありません。
でも、あなたが「どうしても子どもには英語を!」と思ったのには、
何か理由があるはずです。
英語習得のための英語育児には、目的や目標があってこそ意味のあるものになります。
反対に、目的や目標がなければ継続することも、結果を出すこともできないのです。
子どもに英語を習得してほしい理由を考える
子供が英語を使いこなせるようになって欲しい理由はなんでしょうか?
英語を話せるとなんかカッコイイからでしょうか?
英語が大事だよと、世間で言われているからでしょうか?
自分が大人になって英語が話せないのがコンプレックスだからでしょうか?
仕事で英語が必要になって今とても苦労しているから、子供には同じ思いをさせたくないからでしょうか?
たまたま幼児英語教材のセールスの方と話したきっかけで焦りを感じ、幼児英語に興味を持ち始めたのでしょうか?
これから、小学校でも英語が必須科目になるからでしょうか?
英語を使った仕事の方がなんとなく給料が良さそうだからでしょうか?
ご家庭で英語環境を作り、子どもには将来 活きる英語を身につけさせたい、
とお考えならば、まずはなぜ英語を学ぶのか、まずは親ができるだけはっきりした目的を持っていたほうが良いでしょう。
すぐには見つからないかもしれませんが、とても大事なことなのです。
英語を学ぶのはなぜ? 目的探しの旅
〜日本の英語教育について〜
私たちは中学校高校時代に6年間、大学でもやった人はそれ以上英語を学んできたことになります。
それなのに、なぜ外国人を目の前にすると、挨拶すら緊張してうまく話せない。
確か、アイム ファイン センキュー アンド ユー?と言うんだったけど、
所謂 “ガイジン”と呼ばれる、自分とは見た目の違う人を前にすると
メチャクチャあがってしまって 言葉に詰まってしまう。
失敗したり通じなくて恥をかくのが嫌だ、とか
心理的な理由も含めると色々でてきます。
「知識があるのに英語で会話できない」という問題は、
日本の英語教育に理由があることは間違いないでしょう。
私も含め、学生時代に英語の授業に苦手意識を持っていた人は少なくないと思います。
〜英語を学ぶ理由を誰か教えて!〜
英語を学ぶことの理由、目的をそもそも私たちは学校で教わってきませんでした。
日本国内にいれば、さほど語学力を必要とされる場面にも遭遇せず、
日本語だけを見聞きし、書き、生きてこれました。
自分でよほど意識をして、
外の(海外旅行に行くor英会話教室に通うor海外の友達を作るなど)環境に飛び込まなければ、
「英語が必要だ!話せなくて困った!」という感覚に陥らないのが日本という国です。
そんな環境の中、
私たち親や教師が子どもたちに、
英語を学ぶ意味、習得する価値を示し導いてあげる必要があります。
これができなければ、
私たちが世代が学生時代に陥った悪夢があなたのお子さんにもきっと訪れるでしょう。
英語は苦手教科の一つ、定期テストで良い点を取り、
大学入試の科目のための詰め込み暗記学習に必死になる。
私は高校時代に、英単語ターゲット1900とかいう英単語の本を、
毎週毎週月曜にある朝試験のために、
語呂合わせを作って必死で覚えた記憶があります。
あの頃は本当に苦しかったです。
そんなふうに、語呂合わせしたところで実践で使えない英単語を数千も覚えたけど、
英会話はからっきしダメ。試験が終わったら全部わすれちゃった。
そんな結果は、あなたがお子さんに求めていることでは決してないと思うのです。
〜英語ができると将来がどう変わる?動機付けとモチベーション〜
英語と自分の人生を照らし合わせ、どこかで接点が持てることが、
もっと学びたい!というモチベーションにガッチリとつながります。
英語は子どもの夢や目標を達成するための近道だったり、
夢を叶える力をより強くするための「ツール」になるのです。
将来はパイロットになりたい。
介護ロボットを作り、世界中に広める仕事をしたい。
宇宙飛行士になりたい。
野球やサッカーのプロになりたい。
ヨット競技でオリンピックに出たい。
子供がこんな将来の夢や目標を見つけた時、
その夢を叶えるために、必要なサポートは全力でしたいと思うのが親心ですよね。
その時、「英語」というツールが、夢とどんなふうに結び付き、
その目標達成のために、英語が夢実現のためにどう後押ししてくれるのか?
ここまでくれば、もう動機付けはほぼ出来上がりです。
一方、このウェブサイトで対象としているのは
未就学児の幼いお子さんを子育て中で、幼少期に英語を始めたいとお考えの親御さんです。
この年齢層(0〜6歳)のお子さんに、
毎日何か特定のことに取り組み、それを長期間にわたり継続させるためには、
親の努力が絶対不可欠なのです。
親が英語を家庭で取り入れ、親がその努力を長期的に継続するためには、
「はっきりとした動機付け」や、「モチベーション維持」が絶対条件なのです。
「モチベーションを維持」するためには、
できるだけはっきりとした英語を習得目的や学ばなければならない理由を
親が認識していることが必要なのです。
〜子供と一緒に、世界とのつながりを感じよう〜
世界の国々と日本は強く繋がっています。私たち個人と世界も繋がっています。
資源、エネルギー、食物、工業製品など、輸入に強く頼っているのが、我が国日本です。
世界とのつながりなくして、実は私たちの生活は全く成り立ちません。
メディアはどうでしょう?
テレビをつければ海外のアニメやドラマ、映画が毎日のように放送されています。
街に出かければ、海外から輸入されたものであふれています。
インターネットを開けば、どの国のニュースでも
どこのオンラインショップでも瞬く間に見ることができます。
デパートに行けば、高級ブランドのシャネル、ヴィトン、エルメス、お手頃で人気のザラ、H&M、
ちょっと一休みに入ったマクドナルド、スターバックス、セブンイレブンetc…
街で見かけるお店や企業の多くが、海外から入ってきていますよね。
反対に、日本ブランドの代表とも言えるユニクロや無印はみなさんご存知でしょう。
今やこれらの企業 Uniqlo,Muji として世界的なブランドとなりました。
ユニクロも無印も、実際の所、デザイン、生産、流通を経て、お客の手に渡るまでの全行程を見たら日本国内だけでは到底完結しません。
顧客の手に製品が渡るまで、日本国内のみならず、海外工場、海外支社、各国の店舗など、多くの国の多くの人々の労力が積み重なり、長いプロセスを経てお客の手に届いているんです。
私は、無印やユニクロの製品を海外で購入するたびに、
この製品は、どれだけの長い過程を経て、
どんなに多くの人々が手間がかかって
これだけの高品質な商品がこんな値段で手に入るんだろう!?と
感動せずにはいられません。
レストランでの食事やスーパーマーケットで食材を見れば、
どれほど私たちの食生活が国外からの輸入に頼っているかもわかるでしょう。
我々の日々の生活は、私たちが思っている以上に、世界と密接につながっているのです。
そのつながりなくしては、私たちの生活は成り立ちません。
そのことを考えれば、私たちがもはや日本の中だけで生活を完結させることができないことがわかります。
それらのプロセスの中で、コミュニケーションツールとして共通言語が使われ、
人と人の技術、力があわさり、製品として私たちお客の手元に届くのです。
そんなことを、子供と感じながら生活の中で周囲を見回してみるだけで、
大きなスケールで会話ができると思います。
英語は世界とつながる「ツール」であることを体感する
ツールの事例を、「インターネット」で例えてみましょう。
インターネットの普及により、20年前には到底考えられなかったことが、
今まさに起きています。
インターネットは、この大きな世界で、国同士の距離や時差、
文化や言語の違いを超えて瞬く間につながれる革命的なツールです。
例えば、これまで小さな商店街のお店でアナログな手法でのみ商品を売っていた
職人さんや個人商店がウェブサイトを持ったとします。
インターネットを活用すれば、場所も時間も問わず瞬時につなることができる時代。
英語とネットを掛け合わせれば、海外からのオーダーを受けることも、いとも簡単にできます。
これが、英語という「ツール」のパワーです。
時代の波、生き残るためには?
今年の春に日本に里帰りした際、地元で帰りとても悲しい光景を目にしました。
それは30年前は大盛況だった商店街のおおよそ8割が、
店じまいしてしまった光景でした。
私が子どもの頃は、商店がスポンサーとなり、
街の子供達がいっぱい集まって神輿を引っ張ったり
くじ引き大会をやったり、特に夏休みやお正月は大にぎわいだったことを思い出します。
その悲しい光景の中でも、一つとても驚いたことがありました。
それは私が子どものころからあったおもちゃやが、
今も変わらず商売を続けていたことです。
開店時間と同時に私の子どもを二人連れて入ってみました。
あんな小さくて寂れたおもちゃやさんに、
店長のみならず開店と同時に、若いスタッフがあと二人入ってきました。
私はとっさに店舗を見回し、
おもちゃのおよその価格、粗利、お客の数(私たちのみでしたが 笑)
人一人の月の給料×3と電気や家賃などの維持費諸々を頭の中で計算してしまいました。
大目に見て、あの若者二人がバイトさんだったとしても、
そんなに利益を出しているとは到底思えなかったのです。
40年もこのおもちゃ屋を維持し続けるには、
世間の波はどれほど厳しかっただろうか、と思わずにはいられませんでした。
そこは過疎化の進んだ土地です。
今や子供は見向きもしない大昔のポケモンカードや、
絶版になったようなプラモデルの箱が
店の片隅と倉庫に山積みになっているようなお店です。
さて、若者たちは店長の指示を受けるとPCに向かい
黙々と作業作業を始めたのです。
子供がおもちゃを選ぶ間、私は店内をフラフラしながら
彼らが何をやっているのかチラっと横目でみてみました。
はっきりとはわかりませんでしたが、
彼らはどうやらネットオークションかオンラインショップらしきところで
おもちゃを販売するための商品登録をしていたようなのです。
今の世の中の流れでは、我がふるさとのような田舎において
顧客はオンラインショップや郊外にあるAEONなどの複合商業施設にどんどん流れています。
地道にコツコツ、まともに商売を続けてきた街の商店街は
いとも簡単に潰れてしまう厳しい時代です。
同じ商店街にあった靴屋、着物呉服店、婦人服店、お茶屋、見覚えのあるお店はどれもこれも閉店していました。
一方、このおもちゃ屋の店主は「インターネット」というツールを使い
生き残りをかけているのがわかりました。
「例えば」です。
日本以外の国では絶対に売っていない、
いや、日本でも大昔に製造をストップしたような、
30年間売れ残りホコリをかぶっていたプラモデル。
ある日、寂れた商店街のおもちゃ屋から
ebayやAmazonを通じて、とあるコレクターアメリカ人男性に
とんでもない高値で売れることがあるのです。
ワクワクを感じよう。「ツール」を身につけたら何ができるかな?
世界をまたいで、「ネット」と「英語」を使うことで、
広がる可能性は、言葉通り”無限大” です。
上に書いたような、ネットショップの事例を見てみましょう。
日本とアメリカといえば、6000kmもの距離がありますが、
インターネットというツールのおかげで、
双方が喉から手が出るほど欲していたもの………
コレクターにとっては廃盤プラモデルであり、
お店にとっては高値で購入してくれる顧客 に出会うことができました。
その時の興奮と喜びはどれほどだっただろう?想像してほしいのです。
その可能性を感じ、ワクワクを感じて欲しいのです。
「スゴーい!」と 思いませんか?
可能性の広がりを想像するだけでドキドキしませんか?
そのワクワク、ドキドキこそが、新しいツールを身につけることの醍醐味であり、
もっと言えば、スキルを身につける意義だと思うです。
世界と自分のつながりを感じたとき、そこでネットや英語が使えるともっともっと楽しいよね!
ツールが使えると、そのワクワクがもっと広がり、好奇心がもっと膨らむ!
それをお子さんと感じてほしいと思います。
英語を学ぶ理由?それは「人生が豊か」になるから
英語で人生が「豊か」になるとは、どういうことでしょうか?
ここで幾つか例を挙げてみましょう。
英語を学ぶことで、子供の将来、人生において、入試や就職、転職、年収などに役立ち、
子供自身の市場価値を高めることにつながるから。
このような考え方は、日本人が英語学習をする動機付けに有効に働いてきました。
これを「交換価値」と呼ぶそうです。
英語を頑張ると、何か別のものが手に入る。
TOEICハイスコアを取ることやハイレベルな学校の入試合格することにより、
仕事上でより良いポジションを得たり
卒業大学のランクによってより良い就職先が決まったり。
こういった「交換価値」があるからと、親が子どもに頑張れ!頑張れ!と動機付けをしてきます。
小学校のうちにお勉強を頑張る。
塾に通う。
それも全て、いい大学に入っていい就職をするため。
全ては、あなたの明るい人生のためだ、と。
こんなふうに親に言われ、意識に植えつけられた「交換価値」を信じて
努力してきたという人も少なくないと思います。
ところが、交換価値のために英語学習を一生懸命つづけてきても、
6年も8年もの期間、学校で英語という教科に取り組んできても、
活きた英語を話せるようにはならないのが、
日本の英語教育の結果です。残念ながら。
「子どもたちが、将来自分が英語を使って何ができるようになりたいのか?」が
非常に見えにくい今の世の中なのです。
ますます迷走する、英語を学ぶ意味
頑張って勉強した英語が使えない。
結局学校で学ぶ意味ってあるの?
そんな迷走が今も続きます。
この英語教育の意味を「交換価値」という見方から、
「文化的価値」を見出して子どもたちに導いてあげることが、
今の英語教育に必要なことなのではないかという、提案をしていらっしゃるのが
学校で「英語」を学ぶことの意味という論文を書かれた水野邦太郎先生です。
たまたまインターネットで検索して見つけた論文でしたが、
何度も読ませていただき、英語を学ぶ意味について、より深く考えさせられました。
水野先生は、英語教育の目的として下記の3つを掲げよう、と提案していらっしゃいます。
1)英語を通じて、日本語の外に連れ出し、日本語とは違う言語があることを実感させる
2)英語を鏡にして、そこに日本語を映し出す。
3)そして日本語で生きることの意味を考える。英語も日本語と同じ人間の言語なんだということを実感させる。
学校で「英語」を学ぶことの意味、ご興味のある方は 是非 クリックしてお読みください。
あえて「外国語」を学ぶことの意味は何だろう?
「外国語」をわざわざ学ばなくても、満足な生活ができる日本という豊かな国。
あえて我々が外国語を学ぶのはなぜでしょうか?
外国語を学ぶことで、何が達成できるのでしょうか?
一つは、我々とは異質で、異文化の中で生きる世界中の人々を言語によりつなぎ、
人々と心を通わせることができるようになる目的があると思います。
そして、外国語を学習することで、子供の人間形成において思考をより豊かにするためだと言います。
思考が豊かになるというのは、あなたの価値観やものの見方、認識がより幅広くなるということです。
外国語を知ることは、もう一つの認識手段を獲得するということだ、とも言われています。
つまり、認識が多角的になる、幅広いものの見方ができるようになるというのです。
このように、異国の人々と心を通わせ、認識をより広げることができるという視点からも、
外国語を学ぶことで「人生が豊かになる」と言えますね。
英語習得には目標も大事。だけど目的を見失わないで…
英語を習得する長距走の途中地点で、
子ども英検◯級、など数値目標が入るのはもちろんあっても良いと思います。
むしろ、短中期の目標は立てた方がメリハリがついて、効果的に学習をし続けられるでしょう。
しかしながら、決して「英検のための英語学習」英語のための英語学習になってはいけないのです。
また、「英語は話せたほうがカッコイイから」という親のエゴを満足させる目的でもよくありません。
英語は手段であり、英語自体が目的になってはならない、という点は揺らいではいけないと思います。
なぜ英語なの?それは 英語が、最も便利で世界で話されているから
「中国語」や「スペイン語」ではなく、なぜ「英語」なのか?というお話です。
英語という言語は、
イギリス、アメリカ合衆国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、アイルランド、南アフリカ共和国、フィリピン、シンガポールなど、
なんと約80もの国や地域で話されている言語です。
英語を母語として話す人口が、5億3000万人。
第二言語として英語を話す人口は4億にも上るといいます。
ざっくり計算しても10億人以上が使用している言語です。
それに対して、日本語を母語とする人口は1億3400万人とのこと。
単純に考えて、英語を理解できれば、
世界中の9〜10億の人々とのコミュニケーションが可能になるということです。
これらの数字からもわかるように、英語をマスターしておけば、
他の言語に比べてその先応用が利かせやすい、万能ツールとも捉えられます。
英語が理解できれば、人々との交流も、メディアから得られる日々のニュースや、各国の情勢も、
楽しめるエンターテイメントも、洋書でのみ出版されている文学作品も、
あなたが英語を使うことで格段に増えるということです。
この視点からしても、やはり「英語が人生をより豊かにする」、と言えるのではないでしょうか。
まとめ
「なぜわが子に英語を身につけさせたいのか」
お子さんが幼いうちに英語を始めるタイミングでに、ご自身に是非 問いかけてみてください。
私が考える「英語を学ぶ目的」は、
様々な側面で「人生をより豊かにするため」のツールである、と思っています。
みなさんはどうでしょう?答えは一つではないはずです。
それぞれのご家庭の、それぞれの目的を、ぜひこれを機会に探してみてほしいと思います。
英語育児って何からどう始めたらいいのかわからない…
英語が苦手だから、子供と英語を学ぶなんて自分には無理だな…
英語のお勉強の習慣化って大変そうだな…
みんなが英語、英語って言ってるけど なんで英語なんてやらなきゃいけないの?
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